東京都三鷹市は東京の中心から20分弱の地域で、最近は「三鷹の森ジブリ美術館」でも有名です。
行政でもあらゆる方面から革新的な取り組みを行っています。今回は「民間委託の保育所設立」と「行政経営品質評価」について、担当の方に内容と現状をうかがいました。
● 保育所 民間委託
子育て支援室長 竹内さんより
待機児童: 235人(全国で21番目)
人口: 17万 (5年前までは16万弱)
→ マンション建設多い
公設民営保育園
平成13年4月 鰍ヨ運営委託
(全国で初めて)
東台保育園
−公立保育園を廃止し、建物を改修
(補助金をつかった)
−待機児童180人前後に減少
保育所の運営方法
普通は直営か社会福祉法人か
第三セクターに依頼。
直営--- 高コスト体質 1億8千万円
社福---
補助金ベースのため、高コスト
民間--- 約半分の8千400万円
地方自治法上、渇^営は違法とみる可能性もあったが、運営を委託するなら、株式会社でも構わないと許可。
(自治省、厚生省、東京、三鷹で協議)
指導監督に関し、一定のチェックを行う
運営委員会を設置(保護者、学識者含む)
委託までの過程
(入札方式[金額第一]でなく、保育の質を重視した提案方式に)
15事業者が説明会に参加
↓
実際に運営している保育園を視察
↓
6つがプレゼンに参加(審査)
↓
3事業者が応募
↓
ベネッセに決定(最安値ではない)
保育士の雇用
契約社員(更新を前提)
既存園の扱い
現在16園あり、3園(新設)が公設民営
(私立は17園ある)
↓
公立幼稚園は全廃止決定
廃園の跡地は子育て施設ヘ
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この決断に至るまで、あらゆる難題があったようです。
● 保護者の不安、反対 →1年かけて説明
● スタッフ、施設、園児 全てが初めてで不安
→株式会社の能力が問われる
ちなみに、横浜市議会では、社会福祉法人に委託する方向です。
Q.公設保育所の職員の扱いは?
A.在宅の子育て支援へ。
社会福祉法人をつくるのも1策
Q.長期的には子供の数は減少するが、どうするか。
A.施設にエレベータをつけ、将来の高齢者施設転換を検討
Q.運営評価は
A.保育士による視察
(契約更新の材料にする)
ベネッセ: 満足度調査
職員への調査を実施(9割は満足)
ベネッセから得る部分: 施設
Q.組合対応は
A.あまり大きな反対はなかった
Q.民設民営のほうが経費的にはいいのでは?
(補助金をだすなど)
A.株式会社には補助金が出ないので難しい
初期投資がかかりすぎる
※東京では認証保育所をおこなっている
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