ニューヨーク市警察(NYPD)
「犯罪の多い」「危ない」といったイメージのニューヨーク市を守る警察を視察しました。1993年、ジュリアーニ市長が就任してから、警察強化に取り組み、現在では犯罪総数が36%ダウン。特に殺人事件は50%と大幅に減少しています。
具体的にどの様な取り組みを行っているのか、警察の方にお話を伺いました。
● 犯罪率低下に向けて ●
・ 過去10年間で65%の犯罪率低下
・ COMSTAD(Computerized
Tracked Command Control Center)
・ 地域住民とのミーティング
―住民からの報告、協力が防犯プログラムの成功
・ 市民からのリポートが大切
---
ニューヨークの人口の三分の一は外国生まれ。そのような状況でやはり一番必要なのは、「住民とのきめ細やかな連携」とのことでした。
● 危機管理(テロ)対策について ●
・ NYPDの準備態勢(9.11以降)
・ 地図作戦(湾岸戦争)
・ ヘラクレスチーム(SWAT)
火災・爆発
右のグラフを見ていただくと、ニューヨークでの犯罪が如何に減少したか、ということが分かります。
前ジュリアーニ市長の対策の一つとして有名なのが、「割れ窓の理論」。周辺地域の割れた窓、落書きなどを直し、環境を美化することにより、犯罪を防ごうとしたものです。
そのような小さな努力の結果が10年間後には顕著に現れる結果となりました。
犯罪率増加が著しい大阪ですが、先ずは身の回りから考えていかなければいけません。
|
警察本部
指令部にて
テロの際はブッシュ大統領も警察と共にここで対応しました
The
比較! A 大阪 vs.
ニューヨーク
(数は全ておよそのものです)
|
大阪府
|
ニューヨーク市
|
人口
|
882
万人
|
730
万人
|
面積
|
1893
u
|
786
u
|
|
大阪府警察
|
ニューヨーク市警察
|
職員数
|
21,800
人
|
34,000 人
|
予算
|
2,692
億円
|
3,300
億円
|
刑法犯認知
(検挙)
|
300,429
件
(39,100 件)
|
|
交通事故
|
63,803
件
|
|
犯罪の増減率 [1993年と2002年の比較]
(単位:% ▲は減少を示します)
|
大阪市
|
大阪府
|
ニューヨーク市
|
殺人
|
35.7
|
20.9
|
▲69.7
|
強姦
|
90.2
|
74.1
|
▲37.2
|
強盗
|
20.5
|
342.0
|
▲68.4
|
粗暴犯
(重暴行)
|
118.7
|
150.2
|
▲49.7
|
侵入盗
(不法侵入)
|
45.2
|
47.8
|
▲69.0
|
非侵入盗
(重窃盗)
|
46.9
|
48.1
|
▲46.8
|
盗難車
|
57.7
|
117.9
|
▲76.4
|
|