○ 由緒
正式には有栖山清水寺清光院といい、四天王寺の支院の一つで和宗。新清水寺とも呼ばれる。寛永17年(1640)、延海阿闍梨によって京都・清水寺を模して、北・西・南の三方が崖の高台に改構。本尊には聖徳太子の作と伝えられる十一面千手観世音菩薩が祀られている。その昔、舞台からの眺望は絶品とされたが、今は通天閣もかすかに見える。
○ 見所
◎玉出の滝
境内には、京都・清水寺の「音羽の滝」にそっくりな大阪市内唯一の天然の滝がある。滝の中には不動明王が祀られている。四天王寺金堂の青龍池から流れる霊水が三筋の水を落としているとされ、今でも滝に打たれて修行する行者の姿を見ることができる。
◎ 山門
清水寺の入口の門。近代的な門で、大きな平板状の屋根が珍しい。
◎ 十三重の塔
◎ 子育地蔵尊と無声地蔵尊
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清水寺
○ 行事
1月1 日 初護摩
2月1・2日 風邪除け風天尊祭
5月28日 不動尊春の大祭
8月24日 地蔵盆供
11月28日 不動尊秋の大祭
毎月28日 不動尊
四天王寺の谷町筋を隔てた清水坂を登った所に建てられており、道は入り組んでいて分かりにくい。しかし、その静けさと滝の雰囲気は市内であることを忘れさせてくれるかもしれない。
<参考資料> 「わがまち天王寺」、歴史街道〜ロマンへの扉〜、新西国三十三ヶ所霊場巡礼
Report: Chiaki SHIMIZU
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