天王寺区 歴史・文化探訪 リポート

2006219

長山勇太

 

活動内容 :天王寺区の歴史や文化にゆかりのある場所を訪ねる

 

日時   :2006213日(月) 10001600

 

場所   :天王寺公園東口集合 →天王寺公園(月曜休園日のため回らず) →三千佛堂 →一心寺→ 安居神社 →四天王寺 →昼食 →四天王寺 →清水寺 →大江神社 →愛染堂 →藤原家隆塚 →浄春寺 →口縄坂 →太平寺 →夕陽丘駅前解散

 

ガイド  :田中千代子さん(天王寺観光ボランティアガイド協議会)

 

参加者  :大江真由,長山勇太,宮崎りえ,若穂囲龍介,芦田真理子(柳本議員インターン生)

 

本文   :

 

 213日は、2006年春の福島議員インターン、最初の活動日でした。福島議員は出張で、残念ながら一緒に活動することはできませんでした。

 

 地元の宮崎さんと芦田さん以外の3人は、初めての天王寺公園。公園に着いたら、沢山のホームレスの方々が目に入ったことに驚きました。

 

 最初に天王寺公園を散策する予定だったのですが、月曜日は休園日だったので、残念ながら、中を見学することはできませんでした。

 

 ガイドの田中さんが、天王寺区の歴史にまつわるお話をして下さるのを聞きながら、次の目的地へと歩きました。

 

 最初にたどり着いたのが、三千佛堂。講堂に描かれた「雪山弥陀三尊図」は、阿弥陀様の優しいお顔と、天井から漏れる自然光の眩しさが印象的でした。

 

 次に向かったのが、一心寺。この寺はお骨納めの寺で、今から800年以上前に、浄土宗宗祖の法然上人によって開山されました。

 

 一心寺には、力強い2体の像とモダンな骨組みの屋根が融合する壮大な門があります。また、一心寺に納められたお骨は、10年ごとに1体、骨仏となり開眼されます。現在は戦後に造られた6体が開眼されています。

 

 次に訪れたのが、安居神社。この神社では菅原道真が祭られており、また、境内には真田幸村戦死跡之碑や、今でも湿っているという井戸の跡があります。

 

 逢坂を登り、次に探訪したのが、四天王寺。聖徳太子によって創建されたこのお寺は、飛鳥時代の代表的な寺院です。

 

 現在は鉄筋コンクリート造りですが、当時の様式で復元された伽藍は荘厳で、田中さんのお話と溶け合い、歴史の重さを感じさせてくれました。

 

 次にたどり着いたのが、清水寺。このお寺には、京都清水の音羽の滝を模した、市内唯一の滝である玉出の滝があります。

 

 次に向かった大江神社までは、百一段の階段があります。また、境内に残されていた一体の狛虎が、2003年から、阪神タイガースの守り神とされています。

 

 続いて訪ねた愛染堂は、四天王寺の4ヶ院の一つの施薬院跡です。境内には多宝塔が、豊臣秀吉によって再建されたときのまま、戦火を逃れてたたずんでいます。

 

 

 次に向かった家隆塚では、昔の風流人は自らの死期を悟って静かに死ぬ、という田中さんのお話がとても印象的でした。

 

 口縄坂では、田中さんに織田作之助についてのお話を伺うことで、当時と現在の文化の違いなどを知ることができました。

 

 最後に訪れた太平寺でも、昔の風流人の静かな最期についてのお話が心に残りました。

 

 近くにあるのに、普段滅多に訪れることのない、お寺や神社。そのような場所を探訪することができ、心が静かになり、気持ちが穏やかになるひと時を過ごすことができました。日本人の心の故郷を垣間見ることができ、とても有意義な体験でした。